BLOG 114: ラードについて

BLOG 114: ラードについて 820 312 オーガスト

2010年、僕はアメリカで開催された3日間の栄養学シンポジウムに参加しました。
その年はちょうど、オメガ3への関心が高まった年です。

今回僕は、講演者の1人としてではなく、新しい学びのために参加していました。
シンポジウムの最終日は、講演会に続き、講演者と参加者全員が集まる夕食会が開かれました。
参加者8人〜10人くらいで、大きなテーブルに座りました。
僕のテーブルは、カナダかアメリカのどちらかからの栄養学の専門家がほとんどでした。

着席して最初の自己紹介を終えると、たちまち典型的な北米の食事と伝統的な日本食の違いについてのディスカッションが始まりました。
彼らは皆、日本人は北米人よりも多くの魚を食べるので、これこそが日本の健康統計が北米よりも優れている理由であると話し、意見が一致していました。

「日本食こそが、食事におけるオメガ3の重要性を裏付ける証拠」だとする彼ら全員の意見に、僕は何も言わず、慎重に耳を傾けていました。

話を聞くこと30〜40分。
僕は初めて会話を切り出しました。

「日本と西洋の食生活を比較するのをやめて、日本という国全体を見てみませんか?日本のような小さな国でさえ、地域によって食生活の違いがあるんです。」 

「日本で一番、長寿の人口が多い地域をご存知ですか?」と尋ねると、全員が「沖縄」と答えました。
もちろん彼らは、沖縄が「ブルーゾーン」と呼ばれる地域の1つであることを知っていました。
ブルーゾーンとは、人口のうち100歳以上生きる割合が、他の地域と比べてはるかに高い地域のことを言います。

それから僕はこう続けました。
「沖縄の人は、昔から魚をあまり食べていません。 その代わりに、彼らの主なタンパク質源は豚肉でした。」

それを聞いた時の彼らの顔写真があればお見せしたかったです!
彼らは皆ショックを隠しきれないようで、しばらくの間、文字通り、言葉を失っていました。
もちろん、沖縄の人々が北米とは違った方法で豚肉を調理していることも彼らに伝えました。
どんな調理方法かというと、沖縄では比較的弱火で、何時間もかけて豚肉を調理するのが主流です。
そのため、肉や脂肪を直接火にさらすことはありません。

長時間調理していると、ラードが鍋の上部に浮かんできます。
沖縄の人は、このラードを鍋からそっと取り出し、別のボウルに入れておき、豚肉がようやく食べられるようになったら、ラードを豚肉の上に注いで食べます。

このように、沖縄の人々は、伝統的にラードをたくさん食べ、100歳またはそれ以上になるまで生きてきました。

これは、栄養学の研究における動物性脂肪(飽和脂肪酸)の理解とは真逆の事実です。
つまり、栄養学は間違っていて、沖縄の人たちは正しかったのです。

このことから明らかなのは、ラードが健康的な食用油であるということ。
さらに、ラードは強火での調理に最適な食用油の一つとも断定でき、おそらく、揚げ物を作るときの高温の油にも耐えることができる唯一の油とも言えるでしょう。(とはいえ、揚げ物を頻繁に食べることはお勧めできませんが)

しかし、他の食品と同様、ラードを使用する際にも、品質の確認をすることが非常に重要です。
高品質のラードは、自然の農場で育てられた健康な豚からのみ得ることができます。
これは、豚が広々とした牧場でのびのびと育ち、大豆やトウモロコシ、小麦だけではなく、自然な飼料を食べていることを意味します。
その昔、沖縄のラードはすべて、そのような豚が供給源になっていたのでしょう。
残念ながら現在は、自然に育てられた豚肉とラードを手に入れることは非常に困難です。

しかし幸いなことに、FNSアカデミーの講師であり、私の友人である村上先生が見つけてくれました。
こちらのラードなら、僕も自信を持ってお勧めできます。
▶︎放牧豚とさんさん豚のラード

==================

2021年、健康を習慣にしよう!

ケミカルな食生活を卒業して 、
あなたの健康のため、
地球の未来のために、

信頼できる商品を選びませんか?
そんなアビオスの商品はこちらから
▶︎http://www.pureshop.jp