トレーニング後に卵白を食べたり飲んだりする人の情報や動画はよく見られます。
この習慣は、1976年のアカデミー賞受賞映画「ロッキー」によっても広まりました。
卵白はタンパク質としての価値が高いので、定期的にトレーニングする人にとっては非常に有益であると言えます。
しかし、科学的な証拠によると、実は、卵白だけではなく、「全卵」を摂取する方が優れているということが示されています。
こちらの研究では、定期的にトレーニングする若い男性を2つのグループに分け調査が行われました。1つのグループは、トレーニング後に卵白を6つ摂取し、もう1つのグループは代わりに全卵を3つ摂取しました。6つの卵白のタンパク質含有量は、3つの全卵のタンパク質含有量と同じです。実は、卵黄には卵白と同じくらいのタンパク質が含まれています。また、黄身には人間の健康にとって非常に価値のある多くの栄養素も含まれています。
しかし、卵黄のコレステロールへの影響はどうでしょう。これについて、未だに真剣に懸念している人がいないことを願っています。
なぜなら、2015年、アメリカのUSDA（農務省）と日本の厚生労働省が、「食品コレステロールは健康上の懸念ではない」と公式に発表しているからです。
参考までにUSDAによる公式の報告書を添付しておきます。
これはもちろん大きなニュースでした。長年にわたって食品コレステロールは避けるべきと言われてきてからの完全なる方針転換だったからです。
政府がそれをかなり静かに行ったのも不思議ではありません。
以下は、食品コレステロールに関する新しい方針に影響を与えた科学的研究の1つです。この研究は2010年のものです。
さて、全卵がトレーニング効果において卵白単体よりも優れていることを証明した科学的研究の話に戻ります。
こちらの研究では、30人がレジスタンス運動の後すぐに、3つの全卵または6つの卵白を摂取するという習慣を、週に3回、12週間にわたって実践しました。そのうち全卵を摂取したグループは、体組成の変化が大きく、テストステロンおよび筋力の向上を含む、より多くのフィットネス効果を得たという結果が出ています。
僕のブログを定期的に読んでくださっている皆さんなら、おそらく僕が全卵を毎日食べることを推奨していることを既にご存知でしょう。（ちなみに僕は最低でも1日に3つ食べています）
今回のブログの内容で、科学的に証明された「卵をもっと食べる理由」がまた一つ増えましたね。
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