BLOG033: ヴィーガンプロテインパウダーについて

BLOG033: ヴィーガンプロテインパウダーについて 820 312 オーガスト

現在、植物性プロテイン製品と一言でいってもさまざまな種類があります。
今回はその中でも、ソイプロテインパウダーとソイプロテインバー製品について詳しくお話していきたいと思います。

まず、大豆は完全なたんぱく質ではありません。
これを聞いて驚いた方が多いと思いますが、それもそのはず。
僕たちは皆、大豆は「卵や魚、牛肉のような動物性たんぱく質食品と同等の、完全たんぱく質である」と言われてきたのですから。

しかし、これは真実ではありません。

大豆に含まれる9つの必須アミノ酸ですが、その中の少なくとも1つ(メチオニン)は、非常に低い値でしか存在しません。
よって、大豆の必須アミノ酸のバランスは最適とは言い難いのです。
この不足しているアミノ酸を最適化するために、理論的には玄米のような穀物と大豆を組み合わせることができますが、大豆だけでは完全なたんぱく質の良い供給源とは言えません。

参考記事▶︎ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6245118/

 

さらに、大豆は、地球上で最も汚染されている食品の1つでもあります。

ほとんどの大豆はGMO(遺伝子組み換え作物)であり、ラウンドアップなどの非常に有毒な農薬が使用されています。
ラウンドアップの毒性は、現在になりようやくアメリカの大手小売業者に認識されるようになりました。
最近では、コストコでも家庭菜園にもよく使われるこの非常に有毒な除草剤の販売を中止すると発表しました。

このような理由から、大豆食品を購入する際は、必ず有機認証のものを選ぶようにしましょう。

 

しかし、気をつけたいのはそれだけではありません。

例えオーガニックのソイプロテインを使用していたとしても、反栄養素(アンチニュートリエント)の問題を無視することはできません。

すべてのマメ科の植物は、反栄養素を含んでいます。
しかし、マメ科の中でも大豆は、反栄養素の含有量が特に高いのです。

反栄養素とは、動物がマメ科の植物を食べたときに、消化を妨げる働きをする植物性の成分、ファイトケミカルの1種です。(ファイトケミカルとは、植物が外敵から自己防衛をするために含んでいる機能性成分)
このようにして、マメ科の植物はその生命を維持するとともに、子孫を繁栄させる能力を発揮しているのです。

例えば、鳥がマメ科の植物を食べたとします。
その鳥はいずれフンをしますよね。
するとどうでしょう。
そのフンは天然の肥料となり食べた種子とともに土に還るのです。
自然のサイクルは本当に素晴らしいですよね。

 

反栄養素は、さまざまなメカニズムによって消化を混乱させます。
これには、消化酵素であるトリプシンを不活性化することによって、たんぱく質の消化を阻害することも含みます。
この反栄養素は「トリプシンインヒビター(トリプシン阻害剤)」と呼ばれています。

他にも、大豆に含まれるフィチン酸塩(フィチン酸)と呼ばれる反栄養素は、鉄やカルシウム、マグネシウム、および亜鉛などの必須ミネラルの吸収をブロックしてしまう作用もあります。

したがって、大豆食品を食べることは、最終的に栄養失調を招く原因になりかねないのです。
特にソイプロテインパウダーを使用して食事中のたんぱく質の摂取量を増やしたい方にとっては皮肉な話ですよね。

 

最後に、もう1つだけ気をつけたい点があります。

ソイプロテインパウダーにはイソフラボンが含まれています。
「イソフラボンは健康にいい」と多くの方は思われているかもしれませんが、実はイソフラボンは女性ホルモンの1種であるエストロゲンに似た働きをするので、特に男性の方にはソイプロテインパウダーはオススメしません。
さらに、ゲニステインと呼ばれる大豆に含まれる特定のイソフラボンは、乳がんのリスクを高める可能性があることが研究で分かってきています。

参考記事▶︎ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4143497/

 

今回こうして、ソイプロテインパウダーが誰にも使用されるべきではない理由をお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
皆さんに十分伝わったことを願っています。

 

来週は、米やヘンプ(麻の実)、その他の豆類の植物性プロテインについてお話していきます。
お楽しみに!

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